2024.01.01
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2024年は辰[たつ]年。十二支の中で唯一、架空の動物である辰(龍)は、大蛇のような体に4本の足・2本の角をもち、天に昇って雲を起こし、雨を降らせる*といわれています。エネルギーに満ちあふれた神獣であるため、当地でも神社仏閣の彫刻だったり、大祭で巡行する屋台の飾りなどでもよく目にします。
*諸説あります
例:藤基神社社殿の彫刻
例:岩船大祭の上浜町屋台の見送り「宝珠と双龍」
さて、当地で龍にゆかりのある場所といえば、ことし4月9日に開湯120年を迎える瀬波温泉です。瀬波温泉の開湯には、ヘビが龍になり、その龍がさらにアノ動物になって、温泉の噴出を知らせたという伝説があるのです。
瀬波温泉 龍神様伝説「鳴いたキツネと龍神さま」
『まんが日本昔ばなし』風にお読みください
むかしむかし、その昔。瀬波に温泉が吹き出る前のお話です。松の池*という小さな池に、地の神からつかわされたヘビが住みついて、何十年も、何百年も、人々の暮らしをそっと見守っておりました。
*現在の「椿の宿 吉田や」の前にあったといわれる池で、現在はありません
ある日のこと、ふとヘビは思い立ちます。「もっと力を持った龍神となって、この土地に恵みをもたらせたい」
その日から、龍神になるためのつらい修業がはじまりました。修行する姿を人に見られてはいけません。何十年も、何百年も、ひとりぼっちで耐える毎日。
そして、ヘビはとうとう修業を終えて、地と水を司る龍神となったのです。龍神になったヘビはうれしくて、人々に会いたくてたまらなくなりました。けれども人々に神となった自分の姿を見せるわけにはいきません。そこで、自由に歩きまわれるキツネに姿を変えて町に出かけたのです。
コーン、コン。コーン、コン。
瀬波に温泉が吹き出す前の夜、キツネの大きな鳴き声が、瀬波の町中に響きわたりました。
実を言うとその鳴き声は、龍神がこの瀬波の地に恵みをもたらす合図だったのです。翌日、石油を掘る井戸から、熱い温泉が吹き出し、以来、瀬波は上質で豊富な湯の出る町として栄え、今日に至ります。
静かな温泉街の夜の音に耳をかたむけてみてください。龍神の声が聞こえるかもしれません。何十年も、何百年も昔から、龍神はこの瀬波の地を、そしてここを訪れた人たちを、ずっとずっと見守り続けているのです。
このお話は、温泉街の高台にある瀬波温泉 噴湯公園の看板(上の写真左側)に書かれているものです。要約すると「ヘビが修業を積んで龍神となり、その龍神がキツネに化け、温泉噴出を知らせてくれた」ということなんですね。
瀬波温泉 噴湯公園
https://www.sake3.com/spot/1631
噴湯公園内には、龍神を祭った伊夜日子[いやひこ]神社(下の写真1枚目)があり、お社脇にある約180段の石段を上ると奥の院(下の写真2枚目)に至ります。
伊夜日子神社
https://www.sake3.com/spot/322
「龍神の鐘」に関する記事
https://www.sake3.com/senamin/147
チビせなみんとおでかけ♪「瀬波温泉 福めぐり【1】」より
奥の院には「龍神の鐘」(上の写真右側)があるので、訪れた際には鳴らしてみてください。鳴らすと幸せになれるらしいですよ。龍神様は気まぐれらしいので、叶うかどうかは分かりませんが。
村上市観光情報発信基地
文と写真:すがいなお
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