2026.09.10
【2026年10月11日】渡邉家住宅・佐藤家住宅・津野家住宅 特別公開ツアー|関川村

普段は扉の向こうにある、
3つの歴史的住宅へ。
旧米沢街道沿いに残る渡邉家住宅・佐藤家住宅・津野家住宅を、 ガイドとともに巡る特別公開ツアーを開催します。 建物の姿だけではなく、その造りから、この土地で続いてきた暮らしや文化をたどります。
関川村の中心部には、 江戸時代から明治時代にかけての歴史を今に伝える大きな住宅が並んでいます。
今回巡るのは、 国指定重要文化財の渡邉家住宅と佐藤家住宅、 そして新潟県指定文化財の津野家住宅です。
佐藤家住宅と津野家住宅は通常非公開ですが、 今回はそれぞれ建物の一部を公開します。 渡邉邸では、普段は立ち入ることのできない名勝庭園前の門から庭園に入り、 建物をご覧いただきます。
なぜ、この場所に大きな住宅が並んでいるのでしょうか
関川村の下関・上関は、 新発田・村上方面から山形県米沢へ向かう 米沢街道の宿駅として、 また荒川舟運の拠点として栄えました。
人や物が行き交った街道の中心には、 渡邉家住宅、佐藤家住宅、津野家住宅などの大きな屋敷が今も残っています。 この一帯の歴史的な街並みは、 2007年に「美しい日本の歴史的風土100選」に選ばれています。
今回のツアーでは、一軒ずつ見るだけではなく、 すぐ近くに建つ3つの住宅を続けて見学します。
屋根の形、使われている材料、屋敷の構え。 同じ街道沿いにありながら異なる建築を見比べることで、 当時の暮らしや、それぞれの家が担っていた役割も少しずつ見えてきます。
渡邉家住宅
約22万枚の杉板と、約1万5千個の石。
雪国で受け継がれてきた大きな屋根を見上げる。
渡邉家は、 米沢街道沿いで廻船業、酒造業、新田開発などを行い、 豪商・豪農・大庄屋として発展した家です。
現在の母屋は、度重なる火災の後、 文化14年(1817年)に再建されました。 約3,000坪の敷地に、約500坪の母屋、 6棟の土蔵、そして国の名勝に指定された庭園が残されています。
石を屋根に載せる「石置木羽葺」
渡邉家住宅を訪れたとき、 まず見上げていただきたいのが大きな屋根です。
薄い杉板を何層にも重ね、 その上に石を置いて押さえる 「石置木羽葺(いしおきこばぶき)」 という伝統的な方法で葺かれています。
渡邉邸の石置木羽葺屋根には、 約22万枚の杉板と約1万5千個の石が使われています。 大きな屋根を木と石で覆う姿からは、 雪や風のある土地で家を守ってきた建築の工夫を見ることができます。
街道から奥へ伸びる、T字形の建物
母屋は、街道と平行に建つ前棟と、 そこから直角に伸びる後棟によって構成されています。
上から見ると屋根がT字形になるこの形式は、 「撞木造り(しゅもくづくり)」 と呼ばれています。
建物の中には採光のため吹き抜けになった大きな土間があり、 一方の座敷には数寄屋風の繊細な意匠が見られます。 約40室もの部屋を持つ大きな住宅で、 最盛期には家族と多くの使用人が暮らしていました。
豪華な建物として見るだけでなく、 土間で働く人、座敷で客人を迎える人、 日々この家で暮らしていた人たちを想像すると、 200年以上前の住宅が少し身近に感じられます。
佐藤家住宅
1765年に建てられた茅葺の主屋。
江戸時代の庄屋の屋敷構えを今に伝えます。
佐藤家は米沢街道沿いに屋敷を構えた有力地主で、 江戸時代には村の庄屋を務めました。
街道に面して建つ主屋は 明和2年(1765年)の建築。 正面約23.9メートル、奥行き約26.4メートルという、 規模の大きな住宅です。
まず見てほしい、茅葺屋根の形
佐藤家住宅の大きな特徴の一つが、 街道からもよく見える茅葺屋根です。
主屋は街道に妻側を向け、 その左右に座敷部分が張り出しているため、 屋根を上から見ると丁字形になります。
佐藤家住宅では、 街道沿いの主屋だけでなく、 その背後に新座敷や複数の土蔵、 裏側には門長屋が配置されています。 有力地主の家がどのような屋敷を構えていたのかを伝える、 貴重な建築群です。
一つの敷地に残る、異なる時代
佐藤家住宅のおもしろさは、 1765年の主屋だけで完結していないことにもあります。
江戸時代の土蔵に加えて、 明治期の建物、 そして大正15年(1926年)に建てられた新座敷も残っています。
人が暮らし続ける中で、 建物はその時代の必要に合わせて加えられていきました。 そのため、一つの屋敷の中に、 長い時間の重なりを見ることができます。
建てられた時代の違いにも目を向けると、 一軒の住宅が何世代にもわたって使われ、 受け継がれてきたことが分かります。
通常は非公開の建物です。 今回の特別公開では一部をご覧いただきます。
津野家住宅
建てた時の姿だけではない。
暮らしの変化も残してきた住宅です。
津野家住宅は、 渡邉邸に隣接する 新潟県指定文化財です。
天明8年(1789年)頃の建築と伝えられ、 当初は寄棟・妻入りの茅葺住宅でした。
その後、前座敷を加えるなど、 長い年月の中で建物に手が加えられてきました。
「変わったこと」も、住宅の歴史
文化財というと、 建てられた時の姿がそのまま残されている建物を 思い浮かべるかもしれません。
しかし、実際に人が暮らす住宅は、 家族の変化や仕事、 時代ごとの生活に合わせて姿を変えていきます。
津野家住宅では、 主屋だけでなく土蔵群や裏座敷なども含め、 大きな家の屋敷構えが残されています。 建てた時の姿だけでなく、 後世に手を加えながら使い続けてきたことも この住宅の歴史です。
暮らしが建物に残した痕跡を見る
部屋を増やす。 使い方を変える。 時代に合わせて建物に手を入れる。
そうした一つひとつの変化は、 ここで人が生活を続けてきた証でもあります。
津野家住宅は通常非公開です。 普段は外観から見ることのできる文化財ですが、 今回の特別公開ツアーでは建物の一部をご覧いただきます。
3つ続けて見るから、違いが見えてきます
今回のツアーでは、 一つの建物だけを見るのではなく、 旧米沢街道沿いに残る3つの住宅を続けて巡ります。
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渡邉家住宅
石を載せた木羽葺屋根と、大規模な撞木造り。 -
佐藤家住宅
1765年の茅葺主屋と、庄屋・有力地主の屋敷構え。 -
津野家住宅
暮らしの変化に合わせ、手を加えながら受け継がれてきた住宅。
同じ街道沿いにありながら、 屋根も、建物の成り立ちも、 屋敷の使われ方も異なります。
「日本の古い家」の、その先を見てみる
なぜ、この屋根なのか。 なぜ、この部屋があるのか。 なぜ、この場所にこれほど大きな住宅が建っているのか。
建築の専門知識がなくても、 少し視点を変えるだけで、 古い住宅からたくさんのことが見えてきます。
木、石、茅、土。 身近にある材料を使った建築。
客人を迎える座敷。 日々の仕事を行う土間。 食料や財産を守る蔵。
建物を通して見えてくるのは、 特別な歴史だけではありません。 そこには、かつて関川村で暮らしていた人々の日常があります。
On October 11, 2026, a special guided tour will visit three historic residences along the old Yonezawa Kaido route in Sekikawa Village: the Watanabe Family Residence, the Sato Family Residence, and the Tsuno Family Residence.
The Sato and Tsuno residences are normally closed to the public. Parts of both houses will be specially opened for this tour.
Unlike temples or castles, these buildings were actual homes. Their roofs, timber structures, tatami rooms, earthen floors, storehouses and gardens offer clues to how people lived, worked and welcomed guests in this region more than two centuries ago.
By visiting three different residences in the same historic area, you can discover that there is no single form of “traditional Japanese house.” Each building reflects a different family, way of life and period of history.
開催概要
| 開催日 | 2026年10月11日(日) |
|---|---|
| 開始時間 |
① 10:00~ ② 13:30~ |
| 内容 | ガイドが渡邉家住宅・佐藤家住宅・津野家住宅の 3つの文化財を約1時間でご案内します。 |
| 公開について | 佐藤家住宅・津野家住宅は一部のみの公開です。 |
| 集合場所 | 国指定重要文化財 渡邉邸 |
| 駐車場 | 渡邉邸向かいの関川村役場駐車場をご利用ください。 |
| 料金 |
一般・高校生・大学生 800円 中学生以下 350円 |
| 定員 |
各回先着25名 合計50名 |
| 申込期間 | 2026年9月15日(火)~10月10日(土) |
普段は扉の向こうにある、関川村の歴史。
3つの住宅を歩いてみると、 「昔の家」という一言では収まらない、 それぞれの違いが見えてきます。
建築に興味のある方も、 日本の暮らしや文化に触れてみたい方も、 この機会に旧米沢街道に残る歴史的な住宅を ゆっくりとご覧ください。
本文が上手く表示されなかったり途中で切れてしまう場合はリンク元を参照してください。
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関川村観光協会
セキカワムラカンコウキョウカイ
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〒959-3265 新潟県岩船郡関川村大字下関912
TEL:0254-64-1478
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