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NIHACI ニハチ|地元食材をリーズナブルに味わえるカフェ酒場

2024.01.26

2022年12月にオープンした「町屋カフェ NIHACHI」さんは、すっかり大町の町屋通りに馴染んで、もはや老舗の様相。

オープンから1周年ちょっと、という事で(たまたまですが…)店主の山田さんにお話を伺いに行ってきました。

ちなみに店名のNIHACHI(ニハチ)は、創業時の年齢が由来。28は若くして起業した山田さんの運命の数字だったのでしょうか。
 

伝統的な町屋の町並みに合った外観


外観は純町屋というよりは、シックでモダンな和風に仕上がっています。もともとあった古い長屋のような建物を家主が外装を改修、内装は店主の好みを取り入れて作りました。

店内の照明なども自ら選び、村上の町屋改修も数多くこなしてきた設計士さん、大工さんらと打ち合わせを重ねて作り上げた店舗だそうです。


カウンターは4席


店内を作る上でのこだわりはテーブル席を靴を脱いで座る小上がりにした所で、子ども連れでも訪れやすくて居心地の良いお店にしたかったからだと言います。

その思いを反映してか、お昼は若い子ども連れのお客さんも多く訪れます。
 

村上産いわふね杉がふんだんに使われた店内


お店は飲食店としてはコンパクト。のれんをくぐってお店に入ったところですぐに靴を脱ぎ、脱いだ靴は自ら下駄箱へ。

入って左手はカウンター席が4つ、右はテーブルが大小4つほど。店内の内装やテーブル、お盆など、極力既製品を使わずに、村上産の杉を材料にオーダーしている所からも地元愛を感じさせられます。

年代物の箪笥は大家さんから譲ってもらったもの。ひとつはレジカウンターとなって再利用しています。

 

お店のポリシーのひとつに、できるだけ地元の素材を使って調理する事があげられます。

豚肉は朝日豚を、野菜の多くを地元村上の野菜でまかないます。農家さんと直接取り引きをしたり、規格外の野菜を仕入れたりするのは、お客様に安くて良いものを提供するための努力。

 

ボードのメニューを見渡すと、控えめな金額が並んでいます。この金額で地元食材を味わうことができるのならば、私の様な庶民も納得の価格と言えるでしょう。

山田さんは栄養士でもあり、過度な味付けを控え、毎日食べても飽きない家庭的な味付けとしているのもポリシーだそうです。

 

ランチでは自家製の塩麹に漬け込んでじっくり低温で火入れした朝日豚のローストポークのセットが人気で、他にも村上牛を使ったビーフシチューや週替りのセットがあり、前菜・汁物・サラダなど、セット内容はメニューによって異なります。当日のランチメニューは入口の立看板でチェック!


数量限定 ビーフシチューオムライスのランチセット


お昼には、立地的に時おり団体の観光客が押し寄せるようで、店内がコンパクトなことから満席だったり、ご飯が無くなったりすることも…そんな時は素直に出直しましょう。

 

夜になるとお店は居酒屋のテイストに。お客さん同士の距離も近いので、なんとなくお店全体で一体感があるような温かい雰囲気。男女問わず、おひとり様のお客さんも多いそうです。


手作りプリンや大人のメロンソーダは、飲みの締めにも好評


大町はもともとは村上の繁華街ですが、近年では気軽に入って飲めるお店も少なくなり、そうしたニーズにも応えたかったと言います。

この場所に出店した事も、地元でやるなら町屋の地域でやりたい、という長年の希望があったからで、そう思えたのは村上祭りを中心として自分を育ててくれた地域や伝統のおかげなのかも、とも話してくれました。


ここで山田さんにいくつか質問を投げかけてみます。

 

Q 好きな食べ物を教えてください。


うなぎ、すし、玉子です。


Q 好きな言葉を教えてください。

「迷わずやる」「思い立ったらやる」です。昔からそういう感じなんです。


Q ギャップもえですね…笑。村上市内で、よく行くお店はどこですか?

八千草です。昔から良く行っていたので雰囲気、料理が好きです。

Q オープンして1年ちょっと、上手くいっているのはどんな所ですか?


団体のお客さんやお弁当、オードブルのご予約など、本当に沢山の方に来ていただいた事です。とても感謝しています。
 

Q 逆に想定外だったところは?


厨房・店内が狭いところ。実際に中で動いてみると、狭いですね…笑

あとは夏暑く、冬寒い。古い建物なのである程度は覚悟していたのですが、お客さんから寒いと言われることがあって窓に囲いをしたのですが、それでも十分とは言えないみたいです。

 

Q ロゴマークは8が2つ並んでニハチですよね?色にはどんな意味がありますか?(職業病)


ロゴは姉が作ってくれました。いくつか色の候補があったのですが、ベースが白だと団子屋みたいだし、青が好きなので青を選びました。丸い赤は…特に意味はありません…笑

 

山田さんは学生時代に関東で大学で栄養士の資格を取得しているのですが、その後は飲食とは無関係のアパレル関係のお店へ就職。その後地元村上へUターンし、同じくアパレル関係の会社で営業職として働いた後に起業に至りました。

どうやら会社員として働いている間も、飲食業で自分の店を持ちたいという思いを低温でローストしていたようです。

 

接客が好き、メニューを考えるのが好きということで、休む事を忘れるほど現状にやりがいを感じている山田さん。

これからも村上の素材を使った新メニューを作ったり、色々な機会に積極的に参加していきたい、NIHACHIを目的に県外からも人が来るようなお店にしたいとお話してくれました。
 

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この記事を書いた人

スプスプ編集部

どんなに良いことも発信しなければ無に等しい。過去・現在を知ることは未来を作ること。情報の力で地域がより良くなると信じて。

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