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たこ焼き処たこやん|美味しく楽しく、荒川に香るだしの風

2024.07.17


 
板谷越 卓
Suguru Itayagoshi

はじめに「たこ焼き処たこやん」さんが、どんなお店か教えてください。


村上市荒川地区にお店を構えている小さなたこ焼き屋さんです。

僕はこのたこ焼きのことを、「越後荒川風」と名付けています。ここ荒川地区には「だしの風」という強い風が吹くのですが、それとかけて、出汁の強く効いたたこ焼きを提供しています。

たこ焼きといえば大阪ですが、ここ荒川地区でも、本場のたこ焼き屋さんのように楽しい空間をお客様に提供したいという思いがあります。



お店の名前の由来はなんですか?

私は板谷越(いたやごし)という苗字なんですが、板谷越っていう名前が珍しく、あまりあだ名を付けてもらうことがありませんでした。

以前、アパレル関係で働いていたのですが、そこの先輩が「いたやん」というあだ名をつけてくれて。
そこからずっといたやんと呼ばれるようになりました。店を構えることを決めた時に、老若男女から親しまれる名前ってなんだろうと考え、「たこ」とあだ名にある「やん」を合わせて「たこやん」という名前にしました。

お店を始めたきっかけは?

高校を卒業してからアパレル関係者で働いていたんですけど、すぐ1年で挫折したんですよね。

自分の好きな物だけを売りたかったけど、世の中そんなに甘くなかったし、店の方針もありましたしね。
じゃあ何しようかなと思いながら、上京したり色んな仕事したりして、その時、近くにあった京たこの店長から声をかけられ、そこで働くことにしました。

いろんな仕事を掛け持ちしてたんですけど、最終的にはたこ焼き一本で5年くらい働いていました。その後、居酒屋でも働いたんですが、飲食店で働くうちに自分の店を持つことに憧れるようになりました。

27歳で地元の胎内市に戻り、普通の会社員で働きつつも、いずれチャンスがあれば店を持ちたいと思っていました。その後、結婚して子供も生まれたばっかりだったんですけど、店を持つことを決めました。



大きな節目の時にお店をはじめたんですね。
周りからの反対はありましたか?


反対はなかったです。でも、「どうしてこんな場所で?」とはよく言われましたね。

そんな声もある中で、やっぱり支えになってくれたのは妻でした。結婚したタイミングだったのに、二つ返事で「いいよ」と言ってくれて。

僕が今商売できているのは、本当に家族のおかげですね。
土日は月に1、2回お休みをもらって、家族で旅行に行くこともあります。家族との時間を大切にしたいと思っています。

たこやんさんはとにかくメニューが豊富ですよね!
特におすすめの味はありますか?


お店では25種類のたこ焼きを提供しています。初めて来た方なら、「元祖たこやん」という王道のたこ焼きがおすすめです。
他にも、ネギ塩、ごまだれ、女性やお子様からは明太マヨチーズもおすすめです。

平日限定ではありますが、ハーフアンドハーフで2種類のたこ焼きを半分ずつ選んでいただくことも可能ですよ。



これまでの経験を、どのように今のお店に活かしていますか?

人見知りしないというのが一番の強みかなと思います。お客さんが来たらすぐ話しかけますね。
居酒屋に勤めている時も、カウンターのお客さんと話すことが多かったので。

店内にアウトドア系のアイテムが多くて、テンションが上がります!
ちなみに板谷越さんはタコはって釣ったことありますか?


タコはまだ釣ったことがないですね〜笑。
竿は買ったんですけど、ちょっとずる休みしすぎて 笑。
でも、いつか自分が釣ったたこを周年祭で出せたらいいな、なんて思っています。



たこ焼きのタコはどんなタコを使っているんですか?

メインは岩だこを使っています。その時その時の状況によって使うタコは違うんですけどね。
季節に合わせて、旬のタコを取り寄せて、美味しいたこ焼きをお客様に提供しています。



たこやんさんのインスタの投稿でたまたま見た「夢は逃げません、大人も子供も夢を持ちましょう」という言葉に感銘を受けました。
板谷越さんの今の夢はなんですか?


簡単にいえば「幸せになること」ですね。昔からそれは思っています。
幸せになるためにはどうしたら良いかを逆算して考える。幸せになるためには、やっぱり楽しいと感じることをやった方がいい。

楽しいことは、今やった方がいい。僕は、楽しいこはすぐにやる。やりたいことがあるなら、それを達成するために今何をしたら良いかを逆算して考えるようにしています。

お金がないなら、お酒を1本やめる、とかね。僕の夢は、自分のやりたいことを全部やることとも言えるかもしれないです。



最後に、荒川地区は好きですか?

好きです!胎内市出身ですが、ここに来てお店を出させていただき、荒川地区や村上市のみなさんに沢山お世話になっています。

近所の方からは、野菜をいただいたり、挨拶していただいたりして、ありがたく思っています。
そういうところからも、地域に愛してもらえていると感じます。



取材を終えてー

出汁の効いた「越後荒川風たこ焼き」。メニューも豊富で僕も大好きなたこ焼き屋さんです。板谷越さんの人柄の良さもこのお店の隠し味です。ぜひ一度訪れてみてください!

 
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この記事を書いた人

イトーリュート

荒川町出身のカメラマン兼フリーライター。趣味は英語、登山、アニメ、ボランティアなど様々。得意の砕けた会話からの対談スタイルで記事をお届けします。

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