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ふくちゃcafe|心身を整える第3の居場所

2024.08.01

 
 
冨田絵里子
Eriko Tomita(料理)
 
柏櫓幸子
Sachiko Kashiyagura(保健)

はじめに「ふくちゃcafe」さんがどんなカフェか教えてください。

ふくちゃcafeのコンセプトは「サードプレイス」です。「第3の居場所」という意味です。
子供たちをはじめ、地域の方にとっての第3の居場所としてカフェを開きたいという思いから、このカフェをオープンしました。

素敵なコンセプトですね。
「第3の居場所」としてのカフェを開こうと思ったきっかけはありましたか?


柏櫓さん
最初から第3の居場所をイメージしていたわけではありませんでした。

前職で、さまざまな話をできる場があればいいなと思ったことがきっかけで、そんなカフェを作りたいと思うようになりました。その思いが、たまたまこのような形になった感じ(笑)

冨田さん
私たち2人が小学校からの同級生で、30歳手間で再会しました。
お互いの専門性を生かせることを将来的にやりたいねというところから、コミュニティカフェをやってみない?という話になりました。

2人の専門性を生かしつつ、今、地域に必要な何かをプラスできたらいいなと思いました。
そう考えたときに、子どもたちの集まる場所が年々少なくなってきていることを感じ、子供たちの居場所を作ることにしました。



お互いの専門性を生かしたお店ということですが、おふたりの経歴を教えていただいてもいいですか?

柏櫓さん
行政で勤務したこともありますし、病院に勤務したこともあります。
それから、一般企業に会社員として勤めたこともあります。個人事業主として働き始めたのは5年前からです。

今は、ふくちゃcafeの他にも業務委託で保健師や公認心理師のお仕事を受けています。

冨田さん
私は管理栄養士として、企業や行政に勤めていました。当時は県外で暮らしていたのですが、両親がいる地元に戻りたいという思いもあり、経験を積んだ後に新潟に戻ってきました。

その後、料理教室を開業するなどフリーランスとして働いていました。



お店の名前の由来を教えてください。

平安時代に病床に伏していたときの天皇を癒して、当時の京の街で流行っていた疫病も鎮めたという言い伝えのあるお茶のことです。
今でも京都や関西の方では正月や節分、大晦日などに無病息災を願って飲まれています。

私たちもこのお茶のように人の心や体の健康に貢献し、人を幸せにできる存在でありたいという思いで名前を頂きました。

ふくちゃcafeさんのお料理ってお安いイメージがあります。
何か理由があるんですか?


1つは、子どもたちにも美味しいご飯を食べて欲しいという思いもあり、価格は少し抑えめに設定してあります。

もう1つは、ありがたいことにご近所さんから野菜をいただくことが多いので、食材費を抑えることができています。
できるだけリーズナブルな価格で提供できるよう調整しています。

その中でも特に人気メニューはどれですか?

豚煮込み丼や牛丼、アボカド明太丼ですね。それから最近は、ベジカップがよく出ていますね。

テイクアウトだけでなく、お店でも食べることができますよ。野菜をたくさん食べて欲しいので。



このお店を初めて大変だったことはなんですか?

柏櫓さん
経営ですかね。コミュニティカフェなので、ここでの売り上げを生活費にしようとか、そういう目的で始めたんじゃないんですよね。
だから、そこが大変だったかな。でも正直、ダブルワークをしていますので、それほど困るかと言われたらそこまで大変ではないかなという感じです。笑

お金はあるに越したことはないですけど、このカフェから欲しいとは思っていないですね。このカフェは、地域の方に貢献する場所として提供していきたいです。

現在ふくちゃcafeで企画している活動はありますか?

「まちの保健室」という名前で、地域の方から健康相談を受けています。

地域の方であれば、年齢に関わらず相談していただけます。ただ、子どもであれば学校で養護教諭の先生やスクールカウンセラーさんに相談する機会があると思うので、子どもは学校での相談が優先になるのかなと思います。ですので、ここに来る方は高校卒業後から高齢者の方が中心となります。

料金は、初回は無料。2回目からは、30分〜60分を1回として2,000円です。ここにはワンドリンクも含まれています。
相談内容は、ご自身の体や心について、さまざまな相談を受け付けています。



子供向けのイベントも多く開催されているようですね

放課後のイベントは多く企画していますよ。特に、一昨年前の水害をきっかけにより多くの子どもたちが遊びに来てくれている印象があります。
そいうこともあり、子どもたちがここで活動し、楽しいと感じてもらえたらいいなと思ってイベントを企画しています。

企画内容は子どもたちが考えていて、例えばコスプレタイムやキッズタイム(子どもたちで夕食を食べる時間)などをこれまで企画してくれました。
他にもマジックとかメイクとか…。子ども食堂ではないですけど、それに準ずるものがあると思います。

家でも学校や職場でもない第3の居場所として、子どもを軸に誰でも楽しめて居心地のよいお店作りを心掛けています。



子供の主体性を大切にしているのが伝わってきます。
最後に、おふたりのファンもいると思うので趣味を教えてください!


冨田さん(右)
趣味ですか!趣味を探す時間が今はないですね(笑)これから見つけたいです。

柏櫓さん(左)
旅行が好きです。特にモルディブとエジプトが良かったです。それからマリンスポーツが好きで、ウェークボードやSUPが好きです。
最近は出来てないですけど、マラソン大会に出たこともありますよ。

取材を終えて ー

子どもをはじめ、地域の方の心身の健康を支えるふくちゃcafeさん。美味しいご飯とあたたかな雰囲気に癒されてみませんか?
 
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この記事を書いた人

イトーリュート

荒川町出身のカメラマン兼フリーライター。趣味は英語、登山、アニメ、ボランティアなど様々。得意の砕けた会話からの対談スタイルで記事をお届けします。

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