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千年鮭きっかわ 井筒屋 最大22の鮭料理のコースが楽しめる鮭料理専門店

2023.10.11



村上初の鮭料理の専門店、千年鮭きっかわ 井筒屋(せんねんざけきっかわ いづつや)さん。

井筒屋さんの建物は、もともとは古くから続く旅籠で、江戸時代の旅のガイドブック「東講商人鑑(あずまこうあきんどかがみ)」にも名前が載っている、当時から名の知られた宿だったそう。1689年には、俳人・松尾芭蕉が弟子の曾良を連れて2泊したという記録も残っています。

平成になり、宿からカフェなど他の業種に変わった時期を経て、2017年に村上で鮭料理の製造販売を手がける株式会社きっかわが、村上市初の鮭料理専門店として井筒屋の名前と建物を引き継ぎオープンしました。

暖簾をくぐると、囲炉裏のある土間スペースがあり、その奥には高級感あふれる家具が並ぶ、和洋折衷の空間が広がっています。



村上には伝統的な鮭料理が100種類以上伝わっていると言われています。

村上藩は鮭を租税として納めてきた歴史があり、大切な鮭を最大限味わい尽くせるよう、普通であれば食べずに捨てるような、内臓やエラ、骨もそれぞれに合わせた調理法で美味しく調理し、無駄にせず食べ切る文化が残っています。

井筒屋さんでは、なんと最大22品の鮭料理のコースがたのしめます。

写真は鮭料理8品のコース。鮭の頭の部分を骨まで食べられるようにやわらかく煮て、甘辛い味に仕上げた鮭のかぶと煮や、鮭の皮の踊り焼きなど、身以外の部分もそれぞれ美味しく食べられるメニューや、鮭の酒びたしや塩引き鮭などの代表的な鮭料理など、同じ鮭でもそれぞれ異なる味わいを堪能できます。



写真は卓上に運ばれてきた七輪で、酒びたしの皮を炙っているところ。

塩引き鮭も、自分で手元で炙って焼き立てを味わえます。カリッと香ばしく焼けた塩引き鮭の皮、ほどよい塩加減と旨味が広がる鮭の身を口にするたび、ご飯がどんどん進みます。

使っているお米は、村上市のお隣、自然豊かな関川村で契約栽培されたコシヒカリ。土鍋で炊き上げられたご飯は2膳まで無料でおかわりできます(3膳目からは有料)。



最初にご飯の美味しさを味わった後は、鮭料理との相性を味わって、2膳目は急須に入った出汁茶をかけて、塩引き鮭と三つ葉、刻み海苔をそえてお茶漬けに。
村上のお番茶(ほうじ茶)に合わせ出汁を加えた出汁茶と、鮭の旨味と塩気の相性は抜群です。

料理の一部は店頭でも、本店の千年鮭きっかわでも購入できます。

来店時は事前の予約が安心。9時半に予約帳に記入するとスムーズに食べられます。村上の鮭文化が堪能できるバラエティ豊かな鮭料理をゆったり楽しんでみてはいかがでしょうか。


DATA
住所 新潟県村上市小町1-12
電話番号 0254-53-7700
営業時間
 11:00〜15:00(ラストオーダー 14:00)
休業日
 1~2月 火・金
 3~9月 火(火曜日が祝日の場合、翌水曜日。ただし、GWやお盆等は変則的)
 10〜11月 定休日なし
 年末年始
駐車場 3台
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この記事を書いた人

松本典子

村上市の小さな宿「よはくや」のオーナー兼フリーライターです。村上生まれ、村上育ち。観光に来た人を連れて行きたくなるお店、ガイドブックに載らないようなお店、ふだんのまちの様子など、地元の目線でお届けします!

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