2024.03.05
ファミリーレストランメイク|親子でつなぐ、肉にこだわる老舗洋食店
by イトーリュート
毎年7月6日・7日に開催される村上大祭。2018年には国指定重要無形民俗文化財に指定された、歴史と文化を受け継ぐお祭りです。由来や各町内のおしゃぎり(山車)の説明はこちら(村上大祭|村上市観光協会)を読んでいただくことにして、こちらのコラムでは見学する側ではなく、参加する側目線での村上大祭をお届けします!
筆者が暮らしている町内は細工町(さいくまち)。村上大祭には、息子が乗り子(山車の上で太鼓や鐘を叩く役)として参加しています。祭りに参加する町内の子供が通う小学校は、7月6日と7日は毎年休みと決まっているほど、地域に深く根付いている村上大祭。
7月6日の午後には法被に着替えた大人たちと裃(かみしも)に着替えた乗り子の子供たちが町内の集合場所に集まります。
6日の宵祭りは自分の町内や近隣の町内を中心に巡り、明日の本祭りに備えます。
7月7日、日が変わると羽黒神社を出発した先太鼓(さきだいこ)が各町内を巡ります。
細工町の小路に入ってくるのは大体午前1時過ぎ頃。独特な拍子の太鼓の音色を耳にして、そわそわと目を覚ます人も多いかと思います。息子もその一人。午前4時を過ぎると、各町内を出発したおしゃぎりが順繰り羽黒神社を目指します。
約1日半の間、お囃子をしつつ町中を巡り歩く長丁場のお祭り。乗り子は「一番乗り」「二番乗り」とグループに分かれていて、交代でおしゃぎりに乗るのですが、自分の順番ではない早朝から、お囃子の音にいても立ってもいられずパジャマのまま飛び出して行ったのは、我が息子です。
7月7日。全てのおしゃぎりが羽黒神社の前に集まり、荒馬、笠鉾、御神輿、御神馬に続いて列をなして進みます。
お昼の休憩を挟み、夕方になり肴町(さかなまち)の通りに19町内全てのおしゃぎりが集まります。
絢爛豪華なおしゃぎりがずらりと並ぶ様子は圧巻。写真を撮り歩く観光客の姿も多く見られます。
止まりつつ、休みつつ(大人はお酒を飲みつつ)、ゆったり進むおしゃぎり。
こちらは日が暮れて提灯に明かりが灯った様子。
この提灯の明かりがゆらゆらと揺れる様子とお囃子の唄と音色が合わさると、なんとも幻想的な、日本に生まれた人なら誰でも懐かしくなってしまうような雰囲気に包まれます。
おしゃぎりが勢揃いする列が少しずつ進み、それぞれの町内に戻って行って、村上大祭は終わりを迎えます。
おしゃぎりはもちろんですが、多くの露店が並ぶのも、村上大祭の名物の一つ。
約300店がずらりと軒を連ねます。夜になりライトがついて色とりどりの看板が照らされる様子は大人になってもわくわくしますよね。
露店の出店は7月6日から8日まで。今年は大雨の影響で午後6時までと早めに終了となりましたが、射的や金魚すくい、屋台の味を楽しんだ人たちが多くいました。
この賑わいもコロナ禍では見られなかったもの。久しぶりに祭りが戻ってきたなぁと感じる光景でした。
どの町内も2週間ほど前から子供たちがお囃子の練習をはじめ、終わってしまえばあっという間に過ぎ去って行った村上大祭。また来年のお祭りまで、指折り数えて過ごす日々が始まります。
村上市の小さな宿「よはくや」のオーナー兼フリーライターです。村上生まれ、村上育ち。観光に来た人を連れて行きたくなるお店、ガイドブックに載らないようなお店、ふだんのまちの様子など、地元の目線でお届けします!
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