REPORTピックアップレポート

ファミリーレストランメイク|親子でつなぐ、肉にこだわる老舗洋食店

2024.03.05


 
さとうあきのり(26)
趣味:サウナ・食べ歩きと美味しいお店で美味しいお酒を飲むこと

Q はじめに、メイクとはどんなレストランか教えてもらえますか?

元々うちは精肉店から始まっていて、父が洋食店を新たに始めると決めたことをきっかけに肉料理をコンセプトとしたこのお店をオープンしました。また、ハンバーグやカツなど、地元の人が食べたいと思ってくれる「町の洋食屋さん」をコンセプトにしています。

Q ハンバーグ、めちゃめちゃおいしかったです!ちなみに人気メニューは何ですか?

さっきリュートくんにも食べてもらったハンバーグが人気ですね。それから、越後もち豚のロースカツ定食もお客様から評判ですよ。



Q 料理人を目指したきっかけを教えてもらえますか?

きっかけというきっかけは特にないんですが、保育園の文集では将来の夢に「メイクで働く」と書いていました。あとは、両親がこの店で料理をする姿をいつも見ていたからですかね。

小・中・高でも料理をしたいという気持ちは変わらず、専門学校ではイタリアン料理を学ぶことに決めました。今働いていても、やっぱり料理っていいな、飲食っていいなって思いますね。



Q 幼い頃から同じ夢を追いかけているんですね…!
これまでの経歴について教えてもらえますか?

高校卒業後は、古町にある調理師専門学校で2年間イタリアンを学びました。卒業後は東京で修行することを決め、恵比寿のイタリアンレストランに就職しました。

元々自分のお店を持ちたいという気持ちは強かったんですけど、料理業界では30〜40代で自分の店を持つことが一般的で。でもぼくは、料理に費やした時間も確かに大切だけど、時間の質をあげることで、若いうちに店を持つことも可能なんじゃないかって思っていました。

なので最初の就職先は、とにかく働き詰めでしたね。
大変でしたけど、これを数年続ければ、普通に働いている人の何倍もプレイ時間数を増やせるし、さらにその質を上げればlv.99のポケモンを何体作れるかなみたいな感覚で働いていました。ちょっと狂っていましたね(笑)



Q 次の店舗ではどんなことをしていたんですか?

新卒で入った店舗で3年働いた後は、一通りやるべきことはやったと思えたので、少し大きめの企業に勤め始め、1年弱で料理長として抜擢していただきました。

その店は肉をメインとしたレストランだったんですけど、実家の料理店もレストランと精肉店が併設しているので、このジャンルには興味がありましたね。料理長として勤めた後、地元の関川村に戻りました。



Q 東京で約6年修行を積んだということですが、関川村に戻ったきっかけは何かありましたか?

新潟で飲食店をやることが夢だったんですけど、帰るタイミングについては迷っていました。中途半端な状態では戻りたくなかったので。でも、2店舗目で料理長を務め、「もっとこうしたらいいんじゃないか」「こうしたらお客様に喜んでもらえるんじゃないか」っていうのをチームで試行錯誤しながら、自分たちが考える理想のレストランを作り上げることができたと、達成感を感じることができました。

「もう妥協を感じることはないな」と思ったので、地元の関川村に帰ってくることを決断することができました。

Q 東京で経験を積んだあきのりさんの料理、楽しみです。今後自分のお店を持ちたいということですが、具体的なことは決まっていますか?

実は1からお店を始めるっていうよりは、メイクの2号店を作りたいと思っています。
そのために、実家のメイクで父と働きながらレシピを覚えつつ、開店に向けて準備を進めようと考えています。父はもう65歳で、いつまで元気にお店をやっていけるか分からないなと思っているので、今の内に父から学べることを吸収しておきたいですね。
また、構想はできつつあり、早ければ今年中には2号店をオープンしたいと思っています。



Q あきのりさんが目標にしている人はいますか?

恥ずかしいですけど、やっぱり父ですね。
メイクはもちろん、併設している精肉店も父が経営しています。

時にはぶつかることもありますが、40年この店を守り、さらに家族を支え続けたっていうのは本当に尊敬できるところだと思います。
母も同じようにこの店と僕たち家族を支えてくれているので、やっぱり両親どちらも、ぼくにとって尊敬できる存在です。

Qここまで料理一筋で働いてきたあきのりさんですが、やりがいや苦労したことはどんなことですか?

休みが少ない点は苦労と言えば苦労ですけど、やりたいことができてるのでそこについては辛いと捉えていないです。
やりたいことに全振りできていることは幸せだなと思いますね。

Q 最後に、関川村は好きですか?

好きですね!何もないし雪は多いけど笑 でもやっぱり、ここの人は心が温かい。今までメイクで働いたことなかったし、専門時代以降実家から離れて暮らしていたんですけど、帰って来たらみんなぼくのこと覚えてくれているし、応援してくれるしで嬉しいです。



取材を終えて ー

長い間、関川村民に愛されてきたメイク。美味しい洋食と気さくなご家族に出会える素敵なお店です。
関川村に遊びに来た際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
 
  • 項目の入力
  • 入力内容の確認
  • 送信完了
  • コメントを書く
  • ハンドルネーム
【注意事項】
*記事に対して相応しくないコメントについては削除対象となる場合がございます。ご了承の程お願いいたします。

この記事を書いた人

イトーリュート

荒川町出身のカメラマン兼フリーライター。趣味は英語、登山、アニメ、ボランティアなど様々。得意の砕けた会話からの対談スタイルで記事をお届けします。

RANKINGピックアップレポート